「青の洞窟」ハロン湾バージョンツアー代のトリックはまだあった。船を進めていくと更に洞窟があると言う。 まー、想像するにベトナムバージョン「青の洞窟」ってところか。 で、そこに行くには別料金で小さな船に乗り換えろと言う。 えー!聞いてないよー!それに、そんな所どうでもいーっ!! っとは思ったけど、その代金2万ドンはかなり大金(ご飯4食分)だけど、所詮200円かそこらの話。 こんなベトナムのハロン湾くんだりまでそうそう来るとは思えないし、ここで200円ケチっても、、、っと凄く悩んだ挙句考えを変え、小船に乗った。 船は20人乗りくらいで椅子はない、ちょっとシャレたイカダのイメージ!? しかも操縦するのは小学低学年の兄弟、大人は来ない!大丈夫?! でも、凄いよね~、こんな小さい頃から任されて一人前の働き手なんだから。 この小船にはモーターが付いているけどなかなかエンジンが掛からない。 昔の蓄音機みたく、ハンドルをクルクル回してスタートさせるんだけど、それにはかなりコツがいる様子。 少年がハンドルを回すのと同時に、少年の頭もクルクル回る!全身で回してる! ちょっと面白いと思ったのは、少年達の服装。 二人ともオッサンぽい(けど、もちろんサイズは子供用)ズボン(スーツのズボンみたいの)とツンツルテンのジャージの上着、頭には毛糸の帽子。でも裸足! 手足には仕事人らしく油が染み込み、顔は海の男らしく日焼けしている(もともとベトナム人は色黒だろうけど)。 少年達の操縦(ハンドルはなく、船尾のオール(?)で方向操作)で洞窟に到着。 エンジンを止めると、耳がキーーーーンとする程静まり返っている。 360度岩に囲まれ、まるで自分達はドーナツの中。 でも、これだけ、、、。 まー、こんなもんだよね。 しかし、これに感動できない私も悲しいかな。 暫く静けさを楽しみ、一ヶ所だけ空いた出入り口にしている穴へ戻った。 観光客を乗せた他の船は手漕ぎで、その方が趣きがあると思った。 でも、私たちの船長少年はまた全身でクルクルとモーターを起動させ、エンジン付きボートを誇らしげに操縦して遊覧船に戻った。 このオプションはきっと船上生活者の貴重な現金収入源なんだろうと思った。 どうせみんな参加するんだから初めっからツアー代に含んでおけばいいのにね・・・。 |